ランドセルが重すぎて肩や腰が痛くなるなど、体の不調を起こす子どもたちがいます。
小学校の1年生になったばっかりの子にとって、教科書やノートを入れたランドセルの重さは想像以上だったのではではないでしょうか。
ランドセルの重さは平均で約5Kgもあるということです。
子どもたちはランドセルの重さのせいで、肩こりや腰痛を引き起こすこともあるようです。
子どもたちはもちろん、親にとっても、ランドセルの重さは悩みどころです。
この重いランドセル問題を解決するために、小学生のアイデアから「さんぽセル」という商品が開発されました。
早くも話題になってる「さんぽセル」ですが、どこで購入できるのか、予約はどこでできるのかを調べてみました。
また、「さんぽセル」の耐久性や安全性、使い方についても見てみましょう。
さんぽセルの予約はできる?販売店はどこ?
さんぽセル自体の重さは230gで、価格は税込3960円。
これなら荷物が増えても #ランドセル が肩に食い込まない。
しかし悟空のきもちといえば大人気のヘッドスパ専門店。
そこがなぜ、こういったアイテムの開発に乗り出しただろうか。詳しくお話を聞いてみた。https://t.co/Qia357RC3e #負担軽減 pic.twitter.com/ji3TvcIa0D
— FNNプライムオンライン (@FNN_News) November 26, 2021
「さんぽセル」は小学生の発想を基に作られた商品です。
いまのところ一般の店舗では販売されておらず、商品を開発したこちらで予約受付中です。
「さんぽセル」は小学生の重いランドセルによる肩こりや腰痛などを軽減するために、小学生の発想を基に商品化されました。
小学生になるまえの幼稚園生の時にカバンに入っていたのは、お弁当と水筒と連絡ノートくらいだったのではないでしょうか。
それが、小学生になったとたんに教科書とノートがどんと増えます。
真新しいランドセルを買ってもらい、ワクワクしながら背負ってみた時は中身がなくて軽かったはず。
それが、実際に小学校に行くようになったとたん、教科書やノートでいっぱいですよね。
ほかにも、上靴や体操服、絵の具道具も結構大きいし、書道セットに裁縫セットなど、ほかの荷物だってあります。
そんな重いランドセルもだんだん慣れるとはいえ、つらい時がありますよね。
そんな小学生のために、現役の小学生たちがアイディアをだして作られた「さんぽセル」。
「さんぽセル」の開発には、栃木県日光市の廃校になった旧野口小学校に集まった小学生たちの想いがつまっています。
さんぽセルの耐久性や安全性など使い方は?
悟空のきもちTHE LABOから予約受付中の「さんぽセル」。
伸縮する2本の棒の先にはキャスターが付いており、#ランドセル の両側面に装着して本体を伸ばすと、#スーツケース のような形に早変わり!
取り付けは1分ででき、全サイズ対応とのことだ。https://t.co/Qia357RC3e pic.twitter.com/jjaEOZ5vba
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さんぽセルの耐久性は?
「さんぽセル」は重さが約230gということなので、教科書だと1冊分、玉子だと4つ分の重さです。
アルミニウムでできたキャスター付きのフレームは、ランドセルに簡単に取り付けることができます。
「さんぽセル」は、ランドセルを両サイドからはさむように伸縮する2本の棒をとりつけるのですが、国内のすべの規格のランドセルに使えるということです。
気になる耐久性は関節部は20Kgの耐荷重、キャスター部分は耐荷重が60Kgとなっています。
小学生だと、この伸縮する棒をしょっちゅう伸ばしたり縮めたりして遊びそうですよね。
しかも、ランドセルなんて放り投げたり乱暴に扱ったりもするので、そんな場合の耐久性はどうでしょうか?
小学生が実際に開発に加わっているので、わざと乱暴に扱わない限り、ある程度の耐久性はあると思われます。
実際に試作品の耐久性を調べるために、大学生の協力で行った500㎞の歩行耐久試験でも問題なかったそうです。
もしもキャスター部分が劣化したり破損しても、取り換えることができます。
平均的な重さが約5Kgもあるというランドセルは、この「さんぽセル」をつけて背負わずに引いて歩くと、その負担は約90%軽減されて、体感500gほどになるようです。
体感十分の一なら、かなりの負担が減ることになりますね。
「さんぽセル」、形もすっきりしていてあまり目立たないのもいいですね。
さんぽセルの安全性は?
ランドセルは両手があいているのに、「さんぽセル」を使うと片手がふさがるのは危険だとの考えもあります。
走ったりできないし、狭い道や人とすれちがう時も心配です。
通学路がでこぼこしていたりよくないと、キャスターを引くのも楽ではありません。
坂道や階段、歩道橋、線路、悪路だってあるし、何かにひっかかってつまずいたり、人や物にぶつけることもあるかもしれません。
心配しだしたらきりがないですね。
それに、わざわざさらに230g重くなる道具をつけるくらいなら、はじめからキャスター付きのスーツケースのようなものを使えばいいとの考えもあるようです。
でも、スーツケースって毎日使うものではないですよね。
ランドセルは、両手が自由になる、身体一つで動ける、万一後ろにころんだ時にはクッションになり頭を打ちにくいなど利点がたくさんあるので、長年この形が浸透しています。
ランドセルはほぼ背中の幅ですが、わざと狭いところを通ってみたりする小学生には、やはりこの形がベストです。
なので、このランドセルをこのままいかに快適に使うかを考えると「さんぽセル」は試してみる価値はあるかもしれません。
さんぽセルの使い方は?
この「さんぽセル」はランドセルに取り付けた両サイドの棒を伸ばすだけで、キャスターで引くことができるようになります。
いつもこの使い方をすると考えずに、装着がかんたんなので、重たい時だけ状況に応じて臨機応変に使えばいいのではないでしょうか。
さいごに
ランドセルは同じサイズのものを、小学校の1年生から6年生までの6年間も使います。
1年生など低学年のまだ体の小さい子にとって、教科書を入れたランドセルの重さの負担はそうとうなものです。
ランドセルが重く、肩や腰が痛くなったり体の不調を起こす子がいるために、2018年に文科省が、宿題に使わない教科書を学校に置いて帰ってもよいと言う「置き勉」を正式に認めました。
ですが、この「置き勉」はいまだに禁止している学校もあります。
そして、授業は増加しているので、教科書やノートなどの荷物は増える一方ということです。
「さんぽセル」を使うことで、健康被害が軽減される子もいるのではないでしょうか。
じつは、中学生でも同じような問題があります。
カバンがあまりに重く、立ち上がろうとして後ろにひっくり返った女の子を見たことがあります。
個人的に、中学生のカバンにも対応できればいいのにと思いました。
「さんぽセル」は今のところ開発した悟空の気持ちというこちらのHPでの予約のみになっています。
重さは230gで着脱もかんたん、ランドセルに装着しておけば必要な時に使うことができます。
低学年や体の小さな子が重さから解放され、元気いっぱいで楽しく小学校に通えればいいですね。